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QBiCスプリングコース2015を開催

2015年3月20日
スプリングコース2015

理研QBiCは、全国の大学生、大学院生を対象として、計測、計算、合成などのあたらしいアプローチを使った生物学を学ぶための教育プログラム「QBiCスプリングコース」を毎年開催している。本年は3月9日〜12日の日程で行なわれた。

昨年同様、講義のみのコースと講義+実習のコースが用意された。全体で80名を越える参加者があり、実習には35名の学生が参加した。一日目の講義は大阪大学の吹田キャンパス内に新設された生命システム棟のセミナー室で行なわれた。10名の研究リーダーらが講師を務めた。それぞれ、30分ずつの短い講義ながら、研究手法の基本から実際の研究結果までが紹介された。二日目から、実習生らはQBiC大阪地区と神戸地区にある研究室のうち、それぞれの希望の研究室に配属され、三日間にわたり実験データの取得から、結果の解析までを行なった。

最終日の午後には実習生による研究発表会が行なわれた。研究室ごとに結果をまとめ、スライドを使った口頭発表と活発な議論が時間いっぱいまで続いた。会期中は交流会も行われ、食事をしながら、他大学の学生や、QBiCの研究者との交流を楽しんだ。

講義を受けた学生からは「時間を長くしてもいいから、もっと詳しく知りたい」という意見が多かった。また実習を受けた学生からは「大学ではほとんど触れることのない新しい分野の研究を体験できた」ことや「自ら得た結果について議論ができたこと」などが大きな満足につながったようだ。実習期間の延長を希望する声も多く、今後の検討課題である。