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大阪地区の一般公開を開催

2016年12月22日

11月19日(土)に理研大阪地区の一般公開を開催しました。朝からの雨模様にもかかわらず、子供から大人まで、500人を超える市民の方々がご来場くださいました。第2回目となる今年の一般公開は去年より規模を拡大し、大阪地区にあるQBiCの全ラボが参加し、施設公開、トークイベント、子供たちが遊びながら学ぶワークショップ、など12の企画を開催しました。

手作り蛍光顕微鏡について説明する研究員とスーパーコンピューターの基板の説明をする研究員

「光る細胞を見てみよう!」ではナノバイオプローブ研究チームによる蛍光プローブの展示、先端バイオイメージング研究チームが組み立てた手作り蛍光顕微鏡の展示、細胞シグナル動態研究グループによるヒトの細胞と粘菌の細胞の違いを顕微鏡で見る体験コーナーなど、細胞生物学研究の一連の流れが体験できる展示をおこないました。また、一細胞遺伝子発現動態研究ユニットは一分子イメージングのための蛍光顕微鏡を公開しました。また、一細胞質量分析研究チームは最近の研究成果について研究者が詳しい解説をおこないました。

「スーパーコンピュータを体感!」では、創薬専用スーパーコンピュータMDGRAPE-4の公開に加え、生化学シミュレーション研究チームによる映像を使ったシミュレーションの解説、計算分子設計研究グループによるMDGRAPE-4の基板の展示や実用化へ向けた解説をおこないました。

3Dプリンターで製作した細胞内小器官の展示とシビレエイ発電機の展示

細胞場構造研究ユニットは3Dプリンターを使って細胞内小器官のモデルを展示すると同時に、オリジナルグッズを作るコーナーを企画しました。また、集積バイオデバイス研究ユニットは独自の撥水性処理でガラスにオリジナルの絵を浮かび上がらせるワークショップをおこないました。どちらのイベントにも多くの子供たちが集まり、大変賑わいました。

合成生物学研究グループはCUBIC試薬による動物組織の透明化の原理を解説し、透明化された実際のサンプルも展示しました。

サイエンスラウンジで対話する研究者と来場者たち

「サイエンス・ラウンジ - あなたの街の研究者 -」では、細胞動態計測研究グループ、オミックス動態研究ユニット、多階層生命動態研究チーム、および無細胞タンパク質合成研究ユニットのそれぞれから研究者が参加し、来場者とテーブルを囲んで、研究を中心にした少人数での対話を楽しみました。

15分間のミニ講演会では、多階層生命動態研究チームの前田智也特別研究員が「微生物って、悪いやつ?いいやつ?」というテーマで、また、集積バイオデバイス研究ユニットの田中陽ユニットリーダーが「シビレエイ発電機」について話しました。

世界一おもろい授業ライブは来場者たちで満員になった

一日の最後は細胞極性統御研究チームの岡田康志チームリーダーによる「世界一おもろい授業ライブ」がおこなわれ、100人以上入る会場は満員になりました。「授業」が始まると、最前列に並んだ小学生たちは興味津々。次から次に質問が飛び出しました。(それを見ながら、めったに質問しない大人の生徒さんたちも密かに満足されたようです。)

理研の研究のポスター展示会場の様子

メイン会場のホールでは終日、ポスト「京」プロジェクトについての展示や全国の理研の研究拠点のブース展示もおこないました。113番元素、再生医療など注目の話題について解説をおこないました。

大阪地区の一般公開は来年も開催する予定です。