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ご挨拶

皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

理化学研究所・生命システム研究センター(QBiC)は、本年8月24日(月)~26日(水)の日程で、国際シンポジウム “High-Dimensional data for the design principles of life” を、理研大阪キャンパスにて開催いたします。

QBiCは、超多自由度を有する複雑系である生体システムの時空間的動態を、革新的な測定技術・計算手法および再構成技術を駆使して研究することを目的として、2011年4月に発足しました。このミッション達成のための一助とするべく、関連分野の第一線の研究者同士の交流の場としてのシンポジウム開催を企画いたしました。  

本シンポジウムにおきましては、生命システムの動作原理を理解するために、ビッグデータを用いた実験的、計算科学的、そして理論的研究アプローチについて議論する事を目的とします。近年の技術的進歩により、研究者は計測結果としての大容量データを日々取得・蓄積しています。今後の重要なチャレンジとしては、そのような大データの中から、システム動作上でキーとなる少数要素を抽出し、細胞のダイナミックな物理的状態について定量的に記述し、発生や適応、そして進化といった生体システム特有の動作原理を理解することが挙げられます。この目的のためには、実験研究者および理論研究者の間のより緊密なコミュニケーションが必要不可欠です。本シンポジウムの主な目標は、様々なフィールドからの著名研究者同士の意見交換のためのプラットフォームを提供し、近い将来における連携研究を促進することにあります。

当該研究領域の第一線で活躍する国内外からの招待講演者による研究発表に加え、一般参加者によるポスターセッションも行われます。幅広い専門性をもたれた研究開発者の皆様の積極的なご参加を歓迎いたします。

柳田センター長

柳田敏雄

理化学研究所 生命システム研究センター
センター長